アンプのセッティング その2 EQ編後半
アイデン松下です。
EQ編だいぶ間が空いてしまってすみません。
前回書いていたEQに関する記事は楽しく読んでいただけたでしょうか?
私の記事は音の話なのに言葉だらけでどうなん?って思われてもおかしくないと思い、ヒヤヒヤしながら書いています。
自分が好きなあるギタリストさんは、簡単な言い方をすると音作りについて「感じたままに」というようなことを言っています。本来音楽とはそういうものです。才能、感性がなければ、心に響く音なんて出せません。でも、私はあえて科学的に音を捉えたいと思っています。
科学的というのは、同じ条件で同じことをすれば誰でも同じように再現できるということです。STAP細胞なんてものがありましたが、あれは小保方さん以外の人が作れないので、科学的ではないのです。自分はみんながいい音で演奏できればもっと音楽が好きになれると思うし、あちこちでいい音楽が聴けるようになればいいなと思っています。
昔から作曲家は表現したい音楽を他の人に伝えたいと思い、楽譜にいろいろな表現を記してきました。
自分もいろいろな人の音楽を聴いて、その中で感じた心に残る響きを体現して、そして他の人にも伝えたいと思っています。そのため、音を科学して遠く離れた人でもその響きが再現できるようになってほしい、いい音があちこちで聴こえるようになってほしいというのが願いです。
さて、音作りの話に戻りますが、エレキギターの響きのでき方を知ると、EQのセッティングの意味が分かるようになると思います。
EQのセッティングをギターの音に合わせる作業は、マリンバの共鳴パイプの長さを木の持つ音に合わせることに似ています。
リンク先の動画はマリンバの共鳴パイプありのものとなしのものです。
https://www.youtube.com/watch?v=bygXZZZY8fs
https://www.youtube.com/watch?v=z1KSXCkhO3w
音が伸びやかで良く通るようになったのが分かると思います。
パイプがあると良く共鳴するのですが、パイプは木の音の高さにあった長さでないと共鳴せず、鳴りません。ちゃんと木の持っている音の高さとパイプが合った時のみ音が共鳴して伸びやかな音が出ます。
ということは、、、。
共鳴板のないエレキギターはどこと共鳴関係にあるかというと、アンプ(キャビネット)ですね。他にも部屋なんて大きな範囲での共鳴もあるのですが、まずはギターとアンプを意識することが大切だと思います。ギターとアンプが共鳴している状態は良く言えばフィードバックしているので、心地いいサスティーンが得られます。ただし、行き過ぎるとループしてハウリングになってしまいます。実はハウリングとフィードバックは物理的には同じことで、制御できているか、制御できていないかの違いだけしかありません。
ダイムバックのスクイールって技がありますけど、実はあれは小さな音ではできません。
ぶっ飛んだフィードバックを作り出して、かつディレイで吹っ飛ばすと、あんなサウンドになります。あの音が出せなくて挫折した人は多いと思います。私もできませんでした。でもある日、木琴の共鳴がどう作られているかを動画で見てピンときて、音が変わりました。
ギターがアンプと気持ちよく共鳴している状態が思い通りに作れるようになれば、作りたかったミュージシャンの音がどうできているかが解明できるようになります。
ここまでのまとめ
◎イコライザーのセッティングはギターとの的確な共鳴を作り出すように行う。
EQ編後半とタイトルをつけましたが、まだ書けていないことがあるので、次回続きを書きたいと思います。マニアックな話ばかりですが、読んでいただければ嬉しいです。
近場なら無料で音作りのレクをやっているので、興味ありましたらメッセージください。
共鳴パイプあり
共鳴パイプなし
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