徒然なるままに書き綴るブログ

感動を生み出す演奏を目指すために

ギターをメインとした音作りについて、長々と書いてきました。ここまでの話を読んでいただいて、どんなことを感じていただけたでしょうか?

この記事を読む前から、すでに実践している人は当たり前のことだと感じていると思うのですが、初めての人は頭にいくつも『?』があると思います。


分からないとモチベーションが上がらないものですが、ぜひやってみてから判断してくださいね。そして、いろいろなシチュエーションで音の違いを感じてください。セッティングや環境が変わる中でいろんな視点が出来てくると、徐々に楽器とアンプの共鳴、そしてそれらがバンドのアンサンブルに及ぼす影響について実感することができます。実感が沸いてない人ほどやってみることが大切です。1音の演奏のミスは一瞬ですが、音作りのミスはライブの最初から最後まで続きます。そんな状態ではお客さんは耳を傾けてくれません。楽器がなる感覚を身につけて最高のパフォーマンスが出せるミュージシャンを目指しましょう。


アマとプロを分ける大きな要素として音のレンジがあります。音量とレンジはちょっと意味が違うのでレンジと言います。(毎度手書きですみません。)

※レンジが広い音は音像が明確で、表現力も豊か。バンドアンサンブルも作りやすい。


レンジが狭いと、うるさい割に印象に残らない薄っぺらい音になります。音の分離が悪くなり、バンドのアンサンブルも悪くなります。レンジが狭い音は音抜けも悪いので、音量を大きくしたくなるのですが、大きくするとどんどん耳にうるさい音になるので、バンドのアンサンブルはもっと悪くないます。なのでレンジは広いほうがいいのです。そして、レンジを広くするにはどうすれば良いかというと、今までやってきた楽器とアンプができる限りなるセッティングができればいいわけですね。


感動を生み出すようなプロは必ずと言っていいほど楽器がよく鳴っていてレンジが広いです。そういう人の演奏にはみんな足を止め、耳を傾けています。アマでもプロ顔負けの超絶な技を身につけている人はいます。しかし、その超絶な演奏よりも、たった3つのコードで奏でられるプロのブルースに心を奪われているなんてことがあります。それはたった三つの音でも広いレンジの中に豊かな表現が含まれているからです。打ち込みの音楽ですらベロシティの調節もしないでただ音符を打ち込んだ無機質な演奏と、一音一音の意味を考えて127段階の抑揚をフルに使って表情豊かに作り出した演奏では、感動が全く違います。まして生の楽器なら弾く人によって無限のトーンがあるのですから、広いレンジの音作りをすることで、表情豊かな演奏が可能になるわけです。


アンプと楽器の共鳴を利用したエレキ楽器特有の鳴らし方を覚えて、感動を生み出す音作りを覚えましょう。

Matsushita sound making laboratory

ライブは一瞬 音作りは一生 Make the moment

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