INAさんの音楽セミナー電脳音楽塾へ
本日は、勉強のためにhide with spread beaverのINAさんが講師を務める電脳音楽塾へ行ってきました。
hideの音楽は自分の音楽のルーツ。そのルーツを探るために東京へ。
レコーディング経験が乏しい身なのですが、先日のチロリンさんとのセッション以来、hideとともに音楽をやってきた人たちは、何を感じて何を表現したかったんだろうと思うようになりました。
たった10分程度のセッションが自分の心をあちこちから掻き立てて、いても立ってもいられなかったのですが、そんな中でINAさんのセミナー情報をキャッチ。しかも内容はhideのマスター音源の視聴会ということで、考えるより先に体が動き。。。(またか)
きっと自分にとってhideは欠かせないものになってしまってるんだよね。
考えるより先に、心が自分のルーツを知りたいって言ってる。
実は、自分はhideさんの演奏を生で聴くことはありませんでした。小学生の頃、有名なミュージシャンが死んでしまったというニュースが連日流れていた記憶だけは残っているんですが、友達からhideのCDを聴かせてもらって、しばらくしてからあの時のミュージシャンのことだって知りました。実際のhideを知らない自分にとって大切なピースを集める旅になるであろうマスター音源を聴く機会。きっと何かが分かると思い、会場へ。
壁には一面、本物のミリオンセラーディスクが、、、。
中学生の頃から聞いてきた音源が目の前に。。。
でも不思議と現実とのギャップは感じず、気持ちは静か。
そしてINAさんのセミナースタート。
内容は自分が聞いても分かるような丁寧なもので、とても勉強になりました。
ご存知の人もいるかもしれませんが、ハイレゾ音源というのは、動画の内容に例えると画素数と一秒間あたりの枚数を増やしたような音源です。DVDとブルーレイの違いみたいなものです。CDのマスタリングはもとのオリジナルの大きなデータを小さな器のCDにできるだけ詰め込んで収める作業なので、どうしてもオリジナルとは差が出てしまうそうです。それらの現場での実態を聞きつつ、あっと言う間に最後のマスター音源の視聴会に。
時間にして20分程度の視聴。
そこにはhide本人が見ていた世界が確実に入っていました。チロリンさんから感じた躍動感、心の高鳴り、心臓の鼓動まで聞こえてきそうな臨場感。まるで目の前でレコーディングしているかのような躍動感がそこには入っていました。
ハイレゾ音源のイメージって、単純に音が綺麗に入っているぐらいに思っていた。もちろん音像がはっきりしているので実際にそうなんですが、なんていうか、躍動感。本人たちが出したかったグルーブがより鮮明に入っているんです。コンピューターのビット数が上がったことで音のレンジが広がって、CD以上に生のグルーブに限りなく近い躍動感を入れることができるということなのですが、とにかくひしひしと伝わってきます。。。視聴会後半は感極まって、涙が。。。
今までわずかながらライブでこういう経験があったけど、音が心に触れるんですね。何回聴いたか分からないほど聴き続けてきた音楽に、まだまだ自分が知らないことがたくさん詰まってた。
こういう経験ができると、知らないことがあるのも幸せなことなのかもしれないと思いました。
自分から動けばたくさん発見ができるわけだし、知らないことがいっぱいあれば、それだけ子供の頃のようなワクワクが増えてくる。
セミナー後は、INAさんに質問したいことが山ほどあって話を聞きに行きました。
でも、具体的なことは答えてくれませんでした。音楽を先入観で見ないプロデューサーの視点ならではの答えなのかなとも思ったのですが、大切なことを一つ教えてもらいました。
「大事なのは数をこなすこと、たくさん実験することだよ」
そんな言葉をいただきつつセミナーの帰路に立ち、また自分のラボで実験を繰り返そうと思いながら家に向かいました。
すごいミュージシャンはみんな、日々実験と試行錯誤を繰り返しているんだろうな。
そんなことを感じながら、宝箱から次々と宝石が出てくるような、あんな音楽が作れるようになりたいと思うのです。
ちなみにニューアルバム、コギャルのハイレゾ版ダウンロードクーポン付き音源が購入できます。私が実際に視聴会で聴いたのと同じクオリティの音楽が実際に聴けます。伝えたかったもののままの音楽がこの中に入っています。
音楽の旅は続く。。。
0コメント